スポンサーリンク

YouTubeチャンネル↓

なぜ2人で出来ることを3人でやったのか

 

「ついに、この日が来た」

目覚めた時、そう、言葉が頭をよぎった。別に強く期待していたわけではない。部屋を片付けて人を迎え入れる準備をしなければいけないし、きっと何もかも終われば悲しい気持ちになる。なにより今日はあまり元気がない。なぜこんな日に人生最初の3pをしなければならないのか。

 

 

 

 

 

考えても仕方ない。僕は布団から這い出て朝ごはんのトーストを焼いた。今日はそれにかぼちゃのポタージュスープを付け合わせた。

 

半年前に貰ったかぼちゃを、先日ミキサーにかけポタージュにした。熟成されたかぼちゃでつくったそれは甘く、お腹の底から温まる。

 

ことが終わった後、みんなでこのスープを飲んだらどんなにおいしいだろうか。それとも、暖かい一保堂の煎茶を出した方がいいのではないか、しばらく思案する。

 

そう考えていると、ふと今の自分が滑稽で仕方なく思えてくる。まるでおせっかいな小姑のようだ。しかし、今回は息子夫婦の夕食の献立を考えているわけではない。

 

3pを終えた後、何を食べればいいか思案している。激動の昭和を生き抜き、晩年このような境遇におかれた祖母を思えば、今日は勃たないだろう。

 

 

実際に、今日は勃たないという予測だけが立っていた。普段、初めての人とやる時はめっぽう元気な僕だが、早朝布団のなかで状態を確認した際、それはつきたての餅のように一向に硬くならなかった。そういえばセイジも昨晩から勃たないと言っている。いったいどいうことだ。男が二人とも元気がなければ、今日の集まりは成立しないじゃないか。

 

昨晩僕はセイジに、「一晩寝れば、片道燃料くらいなら補給出来る。明日はそれを以って敵艦に突っ込むだけだ」と大見栄をきってしまった。これは気まずい。それは今日やってくる女性対しても、そしてセイジに対してもだ。

 

その時、僕は気づいた。本来○○○スでは相手の女性にのみ気を遣えばよいのに、なんで「もう一人」(しかも男)に気を遣わなければならないのか。なぜ2人で出来ることをわざわざ3人でやらねばならないのか。

 

いや、しかし今回が僕の人生において始めての3pである。実際のところ何がおこるか予測がつかない。もしかすると、一人の女性を奪い合うという体験が、人が樹上に忘れた野性を呼び覚まし、このやる気のない愚息もたちまちに天高く頭を上げるのでないだろうか。

 

 

そして、最後に飲むかぼちゃのスープが三人の消耗した身体と心に染み渡り、学校会社家族など現代社会に規定される帰属集団を超えた結びつきを知覚させるかもしれない。「食わず嫌いはよくないな」そう思い、僕はお昼ごはんの野菜炒めに箸をつけた。

 

 

20:00ようやく彼らが来た。「着いたよ」とセイジから連絡があったので、僕は迎えに行くため玄関から出た。すると彼らはすでに僕の部屋の近くについていた。マンションの通路の向こうにセイジと、その後ろにMちゃんがいた。

 

「宮崎さんですよね?こんにちは!」。Mちゃんは愛想が良く僕に挨拶してくれた。Mちゃんは、歌舞伎町の風俗店で働く風俗嬢であると、セイジは僕に話していた。セイジは客として彼女と出会い、店外デートに誘うことに成功し、それ以来定期的に会っているそうだ。

 

ちなみに僕は彼女の素性を一切知らないという風を装っている。そして今日、3pするということは、無論Mちゃんに伝えてない。今日の集まりは「食事会」という体裁をとっている。なので、楽しく食べて、飲んで、気付いた時にヤッていたという具合が理想的なのだ。

 

僕は有名私立大学の大学院生で、セイジは一流企業の経理部に務めている。お互い社交的で友人も多く、ある程度の社会的地位を持つ至極まっとうな紳士なのである。つまり紳士として、如何に3pに持ち込めるか、それが試されている。

 

 

食事会は和やかなムードで開始した。話してみれば、Mちゃんはお嬢様大学に通う品の良い女子大生だった。黒く長い髪が美しい。こまめな気遣いが出来て、僕たちの話によく耳を傾け、笑ってくれた。

 

 

そんな彼女にとてもよい印象を受ける。僕は彼女の大学に多く知り合いがいるので、そのこと話してみた。すると少し嫌そうな顔して「へえ、そうなんですね」、と答える。彼女の夜の顔を知るセイジがいるからか、あまり昼の世界に近づいてほしくないのだろう。そこで就職活動の話など、当たり障りのない話題を選んで話した。

 

僕が丹精込めて作った料理もあってか、お酒がすすんだ。缶ビールを空にして、僕は抽斗の奥から梅酒を取り出した。梅酒の甘い匂いが部屋を満たす。それは僕が漬けていた自家製の梅酒だった。

 

「ええ、すごい!これどうしたの?」とMちゃんはその梅酒を嬉しそうに眺めていた。「え、梅酒めっちゃ好き!興奮する」、そう言うと、彼女はそれをコップになみなみとつぎ、嬉しそうに飲み始めた。

 

そして二杯目を飲み干したところで、「場」にアルコールが回り始めた。僕が酔いに任せて歌いだせばセイジがそれに合いの手を入れる。Mちゃんはけらけらと笑う。酒で火照った男たちの大声や大ぶりの手拍子が、部屋中に鳴り響く。そうした熱気はアルコールの臭気と混ざり、部屋の中で膨張してゆく。

 

 

突然Mちゃんが、「あぁ~さびしい」。とテーブルに肩肘をついた。「最近彼氏と別れて、だれも私の相手をしてくれない」。これまで自分からあまり発言しなかった彼女だが、まさにタガが外れたように、元彼の愚痴を言い始めた。

 

そして愚痴を言いながら、物欲しそうにセイジを見つめている。そしてテーブルの下では、Mちゃんの片手が僕の膝の上に置かれていた。

 

この時、僕の酔った頭でもはっきりとわかった。3pというぼんやりとして、捉えどころのないそれが着実に現実味を帯びていく。これは本当にやってしまうかもしれない。僕はそう思い、梅酒をあおった。

 

ここで、セイジが彼女にじゃれつき始めた。セイジは何か様子を伺うように頭をなでたり、肩を触る。まるで敵の陣営に偵察を送り、奇襲のチャンスを伺っているかのような手つきだった。慣れたものだなと、僕は感心してそれを見ていた。

 

 

この偵察行動に対して、彼女は一切の抵抗を示さなかった。それを確認したセイジは、「宮崎、足りてないんじゃないの?」と僕からコップを奪う。「もう一回いこうよ」とセイジはMちゃんをゆすり起こし、三人で乾杯する。それをMちゃんはまた美味しそうに飲む。

 

次の瞬間、セイジが彼女に抱きつき、唇に吸い付いた。始まった。僕はしばらくその様子を観察することにした。男友達が目の前で舌を絡めている光景はめったに見られたものではない。

 

当のMちゃんは、この電撃的な奇襲攻撃を「恥ずかしい…」と言いながらも、受け入れている。二次大戦時のポーランドもこのように蹂躙されたのだろうか。

 

そう考えながら僕は彼女の胸を触ってみる。まったく拒否されない。こんなに簡単に進んでいいものか。

 

仕事の早いセイジは彼女を抱き起しベッドへ運ぶ。茫然としている僕をよそに、セイジはベッドに彼女を置くとすぐ立ち上がり、「散歩にいってくるね」と言い残し玄関に向かった。

 

酔ってトロンとしたMちゃんがベッドに残されている。なるほど、3pとは餅つきの要領と似ているのか。セイジが蒸かしたMちゃんがベッドの上に置かれている。次は僕が突く番だ。

 

ならばと、僕はMちゃんに一度キスしてみる。嫌?と尋ねればMちゃんは首を横に振り、嫌がるそぶりを見せない。なので、彼女の首筋をなめてみる。

 

なんとなく彼女の慣れた反応から、改めて彼女がこれを仕事にしていることを思い出す。心なしかMちゃんの身体からイソジンの匂いがする。

 

 

 

僕がMちゃんの〇〇ツを脱がし終えたところでセイジが戻ってきた。ここから3pの醍醐味である、二点同時攻略戦が始まった。戦国時代、川中島の戦いにおいて上杉謙信が用いた「キツツキ戦法」のそれと近いだろう。

 

そこで僕は先人の教えに則り、猛烈にキスしているセイジに上半身の攻めを任せ、僕は下半身へ攻勢をかける。これらはある種のシナジー効果を生み出した。

 

僕の緩急の効いた波状攻撃に合わせて、Mちゃんは声を漏らしたり、体をくねらせ反応する。それに興奮したセイジがさらにMちゃんに貪りつく。

 

準備は整った。Mちゃんは十分に湿り、分泌液が内股を伝っている。その筋は枕もとの白熱電球の光を浴び、あたかも空港滑走路のガイドビーコンのように僕らの特攻機を誘導している。

 

しかし、僕はある重大な問題に気づいた。そう、勃たないのだ。僕の特攻機は目の前の駆逐艦なぞどこ吹く風と言わんばかりに首をたれている。

 

どうした、この状況に興奮できないのか?僕は頭の中で再三緊急スクランブルを命ずるも、僕の特攻機は一向に動こうとしない。そこで仕方なく手動によりエンジンをかける。それにより一応、準備を整えた。

 

そしていざ、Mちゃんの駆逐艦に対する突入シークエンスに移行した。そして、しばらく動いた。しかし、またしばらくするとまたそれは萎みだす。

 

もう一度手動で元気にするが、それもまた長く続かない。起き上がっては萎み、また起き上がっては萎み、まるで今日の日本経済そのものじゃないか。と焦りを隠しきれない。

 

しかたない、控えに回ろう。僕は上半身へ、セイジは下半身とお互いの配属先を交代する。上半身に回り、仕事の引き継ぎもほどほどに、新しい取引先との挨拶に急ぐ。

 

名刺代わりの僕のアイスキャンディーを一本携えて、お近づきの印にMちゃんの口元へ出してみる。すると、向こうもビジネスマナーに則り、すぐさまそれを舐め始めた。

 

刻一刻と変化し続けるグローバルな経営環境において、このスピード感のある対応は非常に頼もしい。

 

 

ふと下半身へ配属となったセイジを見てみると、彼もまた手動でエンジンをかけているようだった。なぜ我々は、勃起不全に悩みながら3pをしているのだろう。おかしくてしかたない。

 

ようやく特攻機の体裁を整えたセイジが運動を始めると、その振動がMちゃんを介して僕にも伝わる。すると自ずと彼女も激しくなる。なるほどこういうのが3p、もとい二人で出来ることを三人でやる意味なのか。

 

しかし、まだわかった気がしない。Mちゃんと、二人の男が裸ん坊になって遊んでいるわけなのだが、どうも「遠慮」の気持ちが沸き上がる。

 

無意識のうちに、特に「男」であるセイジに対して、仲良く遊ばなければならないと気を使っている自分がいる。どうやら3pには社会人として基本的なマナーがあるようだ。

 

そう考えながらフ○○されている時、ベーシックなポジションでMちゃんと交わるセイジが顔を上げた。そして、僕と目が合った時、彼はニカッと笑った。僕たちはいったい何をしているんだ。

 

みんなですっぽんぽんになって、こんなに楽しいことはなかなかないぞ。そう笑いかけているようなセイジの笑顔に僕も笑いがこぼれた。たしかに気を遣うが、こうした協働も悪くないな、そう感じていた。

 

 

しかしその後も、僕らの息子たちは元気がないままだった。このままでは埒が明かないので、寝ていたMちゃんを起こし、我々は彼女の左右に立ち、に息子を手にとってもらった。

 

しばらくこれをやっていると僕の方が先に絶頂を迎えた。その時、ふと、「ああやっと一抜け出来るか」と安堵感を感じた。そして高揚感を織り交ぜ、Mちゃんの口に放った。

 

先に、ことを終えた僕はベッドを下り、しばらく床に突っ伏して休憩した。顔を上げれば、ベッドの上に正○位の二人がいた。セイジはMちゃんに優しく語りかけながら動いている。

 

本来の人数に戻ったことで、二人は正常な交わりを始めていた。そこには、この世界にあるべき秩序を取り戻した二人の姿があった。

 

 

セイジもことが終わった頃、Mちゃんが急に時間を気にし始めた。

 

「今日は泊まっていったら?」と提案するも、Mちゃんはそれを拒否し、自分の服を探し回る。服を探しながら、彼女は突然泣き出した。「お父さんに殴られる!」「お父さんが怖い」とわめき散らす。

 

 

お父さんとうまくいってないことが男性関係にも表れると、本で読んだことがある。それを確かめたくなった僕はMちゃんの手首を検分した。しかし傷痕等はない。「リスカしてないわ!メンヘラだけど!」とこれをMちゃんに見透かされる。

 

「終電にのらなきゃ!」とMちゃんは床に投げ置かれた服を急いで拾い集める。しかし、なぜかパンツだけが見当たらない。

 

脱がした時、もう少し丁寧に纏めてあげればよかったな、と僕は内心反省する。三人で手分けしてMちゃんのパンツを探し、ようやくそれを見つけだすことができた。僕たちは一時間半ぶりに服を着て向かい合うことが出来た。

 

「今日は楽しかったです!」とタクシーに乗り帰っていくMちゃんを2人で見送る。Mちゃんはタクシーのなかからも笑顔で手をふっていた。

 

残された男二人は、セイジの家で反省会をするため、彼の家まで歩いた。途中セイジは嘔吐し、僕は嘔吐する彼のそばで立ち小便をした。「楽しかったなあ」と、二人でそう素直に話し合った。

 

セイジの家からの帰り道、夜風を浴びながら歩くこの道に、僕はなんともいえない充足感を感じていた。

 

それは、仲間たちと共に成功を祝して宴を開いた時のような一体感、そういったモノが感覚として僕に残っていた。

 

「3p、そこには人が樹上に忘れた、身体を分かち合う感覚があった」。そう考えながら、僕はさっきまで三人で交わっていたベッドで、一人眠りについた。

 

1PUSHお願いします↓↓↓
にほんブログ村 スロットブログへ
↑押した分だけ頑張ります↑